呼吸レッスン~深呼吸できる身体作り~開催報告

2018年08月25日 呼吸レッスン

今回は、第1回目に開催した自然呼吸を受けられた3名の方にご参加いただき、前回参加動機を聞いた際、呼吸法に興味を持たれていた方が多かったので、今回は4つの呼吸法を行いました。

今後の開催に向けていただいた、参加者の皆さんからの感想をご紹介します。

〈50代 女性 まんのう町〉

●今回のイベントから何か得られたことはありますか?

首から背中にかけての痛みが苦痛だったのですが、特に①合掌呼吸法と②うずくまり呼吸法をしたら、背中の緊張がやわらいで痛みが緩和された気がしたので、よかったです。
ただ息をしただけなのに、こんなに効果があるなんて...!
これは使えると思いました。

●参加してみて思ったこと、感じたことを何でも良いので教えてください。

身体の前側はゴム、後ろ側はプラスチックというのは、すごくわかりやすい概念だと思います。
堅い背中側にも空気を入れてやわらかくしていくことで、バランスのいい健康な体になるのですね。
動画で呼吸の正しい型やポイントをマスターしたいのはもちろんですが、ふだんの生活の中、全ての部分で、立っても、すわっても、歩いても、ねても、背中に空気をいれる呼吸の感覚をつかむべく、楽しくチャレンジしていきたいと思いました。

〈40代 女性 徳島県〉

●今回のイベントから何か得られたことはありますか?

・呼吸と呼吸法の違い。
・私自身今回のワークショップで吸気が苦手なのが分かった。
・思っていたより下腹部が上手く使えていた。
どのポーズにしてもやった後、すごく体がスッキリして不思議だなぁと思った。
私は「うずくまり呼吸法」が苦手で上手くできなかったし、余計なとこが力んでしまいがちで次の日は筋肉痛になった。
力みすぎる事に気付く事ができた。

●参加してみて思ったこと、感じたことを何でも良いので教えてください。

苦手なポーズを他のポーズより数をこなして、体にしっかり覚えさせたい!!
少しずつ難しくなってきたので、家でしっかり復習しないとついて行けないかも...
でも、少人数でのワークショップは楽しかった。

〈60代 女性 大阪府〉

●今回のイベントから何か得られたことはありますか?

自分の楽な姿勢で呼吸をすると、深く呼吸が出来る事がわかりました。
そうする事で体に変化が感じられました。

●参加してみて思ったこと、感じたことを何でも良いので教えてください。

呼吸法もいろいろある事がわかりました。
体感する事で、背中の張り感が和らいだり、お腹のあたりがあたたかくなったりしました。
呼吸法で心身の安定にも繋がると言う事なので、今の私には丹田呼吸法がぴったりかと思いますので、ちょっと重点的にしてみようと思っています。

感想の中から、得られたことや、体の変化など、感じられたものとして書いていただいた3つをあげ、今回学んだ講座の内容と合わせてみていきます。

  • 呼吸と呼吸法の違いが分かった。
  • 深く呼吸ができるようになった。
  • 背中の張り、緊張が和らいだ。

呼吸と呼吸法の違いとは?

呼吸についての学びと聞けば、「どのように吸って、どのように吐くか?」「胸式呼吸より、腹式呼吸がいいのかな。」など、まず呼吸の仕方や呼吸法を想像される方が多い印象を受けます。

中には、深呼吸が大事だからと四六時中、気がついたら深呼吸をする方が良いと思われている方もいらっしゃるかもしれません。

まず呼吸と呼吸法は違うということを知っておくと日常で活かしやすくなります。

呼吸はふだんの呼吸(息づかい)で、自然に行っている呼吸です。

呼吸法は何かの目的を持って意図的に行う呼吸です。

呼吸法の目的とは、例えば、吸うのが苦手、吐くのが苦手という時に、吸う力や吐く力を強くするためだったり、身体の中心で深く呼吸をする感覚を養い、ふだんの呼吸の質を上げるために行うものです。

呼吸(ふだんの呼吸)も呼吸法も、どちらも大切です。

ただ、呼吸法はあくまでも日常の呼吸に活かすために行うものなので、ふだん常に意識して呼吸法をしないといけないというものではないということです。

本来の深呼吸ができるためには

呼吸・整体の学びの中で、呼吸法を教わった際に感動した一つ、それは、背中に呼吸を入れる意識を持つということです。

呼吸といえば、胸(胸式)やお腹(腹式)でするものだと思っていた私にとって、背中に息を入れるというのは驚きでした。

では、なぜ背中側の意識が必要なのか?

人体を呼吸を入れる容器として考えてみた時、人間の体の構造上、どのような容器が想像できるか、イメージしやすいように人体の画像でみていきましょう。

人体を息が入る器としてみると、人体の構造上、前側(お腹)は柔らかいので風船のようなゴム、後ろ側(背中)は背骨があるので、プラスチック素材。

では、その器に空気を入れると、どうなるでしょうか?

やわらかい前側(お腹)が膨らみますよね。

ということは、普通に吸った際、息が体の前側(イラストの左斜め下↙方向)に逃げてしまい、深く呼吸が入らず、表面的な呼吸だけになりやすいです。

常に力の方向性が斜め下に働くと、内臓なども下垂しやすくなります。

今回レッスンでお伝えした合掌呼吸法やうずくまり呼吸法では、呼吸が前側(胸やお腹)に逃げないような型を作って、背中を広く、背中側に息を入れることで、体の中心で深呼吸する感覚を養うことができます。

背中の張り、緊張が和らいだのはなぜ?

今回の参加者さんの感想として多かった「背中の痛みが楽になった。」「背中の張り感が和らいだ。」という体感はなぜ生まれたのでしょうか?

今回のレッスンでご紹介した呼吸法の中にその理由の一端があるので、ここではうずくまり呼吸法をご紹介します。

【うずくまり呼吸法】

参考文献「なにもしていないのに調子がいい」著:森田敦史
①上の図のように前へならえから両手を合わせて肩甲骨から腕を前に移動させ、同時に背中を丸くする。
②丸くした背中をキープしたまま絡ませた指をほどき、両腕の肘をくっつける。
③その状態で、両肘を自分のお臍のにつけるように体を前屈する。
④前屈したら、自分の両手の間に顔を入れて頭・首・背中を脱力。(下の図)
⑤そのポジションで5~8秒くらいかけて背中全体に、背中を広げるように息を入れていく。
⑥息を吸い切ったら、今度は10~20秒くらいかけて体の中にある空気を全部出し尽くすように息を吐いていく。(お腹をへこます)
⑦これ以上吐けないところで、すぐに吸って戻すのではなく3~5秒吐こうとする。
⑧ゆっくりと息を吸いながら体を起こしてくる。
※この手順を5~10回繰り返す。

うずくまり呼吸法は身体を丸くし、呼吸の逃げをなくし、背中を広く使い、呼吸を背中側に入れていきます。

この呼吸法を繰り返し行った後に深呼吸をすると、体の中心で深い呼吸ができるのを体感できると思います。

背中を広く使うことで、体の前側にゆとりができます。

体の前側にゆとりができると、背中を力ませる必要もないので、背中の張りや緊張も和らいでくるんですね。

呼吸が通った感覚を強くすることで、呼吸のしやすい安定した姿勢、自分が楽な姿勢を頭ではなく、体感覚として選択できる(見つけられる)ようになります。

《次回のテーマ》

~横隔膜を解放させ、自分なりの楽な姿勢をみつけよう~

  • 10月20日(土) ※ありがとうございます。終了いたしました。

単発での参加も可能ですが、できれば第1回目に行った~自然呼吸を体感しよう~の自然呼吸ワークを受けてから、参加していただくと理解が深まります。

自然呼吸ワークは、施術枠で受けていただくことも可能です。

興味を持って学んでみたい方は、当院までお問い合わせください。

どうぞよろしくお願いいたします。



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