症例)難聴、耳閉感

2020年08月11日

難聴、耳閉感の症例報告

患者:50代 男性

主訴:難聴、耳閉感

来院:R2年6月5日

症状:1ヶ月前から左耳の聴こえが悪くなり(難聴)、塞がったような感じ(耳閉感)がある。
先週、耳鼻科へ受診し、聴力検査では左耳と右耳の聴こえの差が大きく、薬を処方される。ステロイド剤は少しずつ減らしている。
発症から3週間経過して耳鼻科を受診したため、先生から「もう少し早く来た方が良い。」と言われたとのこと。
まだ思ったような薬の効果は感じられず、鍼灸でどうにか改善したい気持ちで当院へ来られた。
発症時から首の付け根が凝り出し、ここのところ寝つきが悪い。

施術内容

6月5日(1回目)

【所見】

  • 指をこする音→右は分かるが、左は分からない
  • 爪をこする音→左右とも分かる
  • 首の付け根から左肩にかけての緊張が強い
  • 首肩回りが熱っぽく、足首から先が冷えている

【施術】

首肩から頭部にかけて停滞している熱を取る目的で、手足に鍼と灸を行い、首肩周りの硬結に対して鍼を行った。
背部の押圧、後頚部の押圧、お腹の調整。
最後に耳周り、顎、側頭部の緊張を取るセルフケアをお伝えした。

【施術後】

指をこする音は、左はまだ分からないが全く分からなかった最初の時とは感覚が違う(少し良さそう?)。
耳閉感が少し和らいだ。

【今後の方針】

耳鼻科で処方された薬を服用しながら、当院でも週に一度のペースで施術を受けていただくこととなった。

経過

2回目(6/13)
病院での聴力検査で左耳も多少聴こえるようになってきて、ご自身からも「少しずつ良くなっている。」と笑顔がみられた。
睡眠もよく眠れているとのこと。

3回目(6/19)
耳閉感を感じない日もみられるようになった。

4回目(7/4)
お仕事で1週間県外へ出張だったため、2週間ぶりの施術。
前回よりも調子は良い。肩が少し張る(特に左首から肩にかけて)

5回目(7/11)
耳鼻科で聴力検査をしたら回復していて、病院の先生も驚かれていたとのこと。
耳閉感もなくなってきている。

6回目(7/18)
今日は左耳こもった感じで、首の左側が凝る。
ここ最近、趣味のランニングの走行量が増えている。

7回目(7/25)
平行線で、ここ4日間くらいは良かったり、悪かったりだった。
今日は調子がいい。

8回目(8/1)
耳閉感、詰まったりのサイクルがなくなって調子良くなってきた。
首の後ろがもやもやする程度。

9回目(8/8)
聴こえ辛くなることはなく、大丈夫。
この日の施術後、病院を受診した際、先生から「完治してます。本日で終了。」と言われ、「ありがとうございます。感謝です!」と嬉しいメッセージをいただいた。

考察

突発的な難聴の場合、できる限り早急に病院での適切な治療を受けることで改善されるケースはよくみられるが、発症から時間が経てば経つほど、回復しにくい印象がある。
今回の症例では発症から1ヶ月が経過していたが、病院での薬と鍼灸施術を並行することで良い変化がみられた。
その背景には、症状に波がみられる中でも、当院を信じて週に1度のペースで継続的に通っていただけたことが大きいと感じる。

物静かな印象のクライアントさんでしたが、接する中でクライアントさん自身の気持ちの変化もみられました。

7/26に開催した呼吸講座に参加され、今月(8/30)のお申し込みもいただき、ご自分の身体をケアしていきたいという前向きな姿勢に私も勇気をいただきました。

Oさん、ありごとうございます。

今後は施術に加え、養生という視点を共有していきますね。

今後ともよろしくお願いいたします。

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