2025年12月20日
音が2重に聴こえる、耳鳴り、耳閉感:症例(経過報告)
患者:40代 女性 Tさん(仮)
主訴:音が2重に聴こえる、耳鳴り、耳閉感
来院:R7年9月10日
症状:4日前から、右耳だけ音や声、自分の声も2重にひびいて聴こえる。耳鳴りも静かなところだとジーっと鳴っている。昨日、耳鼻科で突発性難聴と診断される。今朝からステロイド、薬を服用。5年くらい前に聴こえにくい時があったがこんなにひどくはならなかった。
8月に長男さん(高校3年生)が体調不良となり、そのことが心配でストレスを抱えていた。ご両親が近くに住まれているが、心配をかけたくないと相談できないとのこと。
ストレスがかかり、体調悪くなると物が飲み込みにくくなる。自分では心因性のものかなっと思っている。
ネットで「突発性難聴 鍼灸」で検索し、当院のホームページをみて来院される。
【所見】
- 指こする音は、左右ともに聴こえる
- 首の筋緊張があり、動きで痛みを誘発
- 右の季肋部に著明な圧痛がある
【施術】
鍼の刺激やお灸の熱は「効いてる感じで心地いい。」特にマッサージが気持ちよかった。
施術後、耳の聴こえは2重に聴こえるままだが、首の動きでの痛みが和らぎ、「全然違う。楽です。」「あ~、気持ちよかった~。」
今回、症状発症から4日ということで回復する見込みは十分あるとお伝えし、始めは間隔をつめて、週に2回の頻度で治療をすすめることになった。
9月13日(2回目)
前回治療からまだ2重に反響するのは変わっていないが、治療した日はよく眠れた。昨日、耳鼻科で聴力検査変化はない。首の痛みが楽になった分、肩にかけて気になる。セルフケアの耳抜きをお伝えした。「気持ちいい。やってみます。」
息子さんがラーメンが好きということで、胃の負担がかかりにくく美味しいお勧めなラーメン屋さんをご紹介した。
9月15日(3回目)
慣れてきたのか、耳の症状忘れている時がある。思い出して気にすると、症状変わっていないのを感じる。身体がほてる、足がだるい(ステロイドの影響かなとのこと)上にこもった熱を循環させることが治療ポイント。
ご自身やお子さんのことを話しながら、私のことも聞いてくださった。お勧めのラーメン屋に家族で行ってきて美味しかったと笑顔がみられた。
9月18日(4回目)
耳鼻科の聴力検査で高音域の聴力に回復がみられた。2重に聴こえるのは変わらないが気持ち的に安心したとのこと。施術後、肩が辛かったのが楽になった。
9月22日(5回目)
耳鳴り調子よかったが、雨の日から耳閉感がでてよくない。ほてりに改善がみられ体調はいい。息子さんの回復祝いに久しぶりに家族で焼肉を食べに行った。
9月26日(6回目)
上の熱が和らいできている。ずっとあった耳鳴りも波があるが和らいでいる。涼しくなってきて過ごしやすくなった。
9月30日(7回目)~11月21日(15回目)
この間、9回目以降は治療頻度を週に一度のペースにして、症状に波があり、左耳にも耳鳴りを感じる時があったりしたが、治療中に眠れたり、表情が柔らかくなり笑顔が増えた。
息子さんと呼吸レッスンに参加してくださっり、友人が再開された寺ヨガにも再び始められた。
11月28日(16回目)~12月18日(19回目)
直近の治療では2週間空けてからだったが、3日前から2重に反響していたのがなくなって、耳閉感もない。電話の声を右耳で聞くと低音はまだ聴き取れないがそれ以外はよくなって調子いい。病院では治らないと言われていたがよくなってよかったと笑顔がみられた。
お勧めしたラーメン屋さん、その後家族でよく通われているとのこと。
次回の治療はまた年明けを予定。
【考察】
今回、初回時にたまさんご本人から「今まで全部子供優先でしてきて、自分にも時間をつくろうかな。」と話されていて、これまでがんばってきたこと、そしてこれからはご自分の身体も大事にしたいという想いが伝わってきました。
自分の為に癒しの時間をつくったり、自分の好きなことをすることに罪悪感を感じる方もいらっしゃるかもしれません。
ご家族の為にと思う方ほど、自分を犠牲にしてでもがんばる、その姿勢はとても尊いものですが、自分のことを大事にすることは家族や関わる人の為になると感じています。
笑顔でご家族との話をするたまさんをみて、改めてそう感じることができました。
お声も書いてくださりありがとうございます。
これからもよろしくお願いいたします。


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