R8年01月02日
耳鳴り、耳周りの痛み、耳閉感:症例(経過報告)
患者:40代 女性 Mさん(仮)
主訴:耳鳴り、痛み、耳閉感
来院:R7年06月26日
症状:6月2日(約3週間前)から耳鳴り(左耳)がするようになった。2日後に病院を受診し、聴力検査で高音域の低下がみられ、感音性難聴と診断される。薬を服用しているがよくならず、耳の痛みやこもった感じもするようになっている。
仕事で座っている時間が長く、慢性的に首肩周りが辛く、時々頭痛を伴う。
耳の症状が少しでもよくなる方法を調べている際に当院のホームページをみて鍼灸治療は初めてで不安もあるが、ここでならと思い来院された。
【所見】
- 爪をこする音:左はわかるが右に比べると弱い
- 指をこする音:左はわかるが右に比べると弱い
- 頭を後ろに倒すと首の後ろが痛む
- お腹は全体に張っていて、右の季肋部に圧痛がある
【施術】
問診で生活背景をお聞きし、施術ではお腹の緊張を和らげ、全身の循環を促し、身体の回復力を高める目的で鍼、灸、手技を行った。
Mさんは、4月からお仕事での役職が上がり、自覚はなかったようだが「どこかでストレスを感じていたのかもしれない。」とのこと。早朝からお子さんの弁当作りもあり睡眠時間が5時間程度で、休日も部活のサポートでご自分の時間が取れない状態。そういった中でも部活の試合を応援することは楽しいが、耳の症状が気になり、最近は楽しめないのが辛い。
施術後は、首の動きが楽になり、所見での左耳の聞こえ方が若干聞こえやすくなる反応がみられた。週に1回の頻度で治療をすすめることになった。
7月3日(2回目)
前回の施術した日から耳鳴りは大きくは変わらないが少しマシ?で、首肩周りが楽に過ごせた。辛くなると温めてケアしていたが、温めなくてもよかった。昨日くらいから首肩の辛さが出てきた。
職場でうまく手を抜いてやる人をみると嫌な気持ちになると心情を話してくれた。お子さんの話をされる時に笑顔もみられた。
施術中、症状以外のご家族のことや自分が感じてることや日常での何気ない会話など話してくれると、とても嬉しいですし、僕はお聞きするだけですがご本人が話すことでふっと緊張が緩むことが多く、当院が大切にしてる時間でもあります。
7月11日(3回目)
耳鳴りはあるが、慣れてきたのか不安感はなくなってきた。仕事中も気にならない時があるので、耳鳴りも小さくなっているのかな。耳閉感は日によってある。
「遅い時間にありがとうございました。」と仰っていただいた。
7月17日(4回目)
前回から調子よく、耳鳴り気にならなかった。今日は耳鳴り少し強く痛みもある。お仕事が忙しいご様子。
7月23日(5回目)
前回から耳鳴り強く、耳閉感もあった。仕事で明け方まで職場で作業の日があった。首の後ろの凝りが強く、お顔周りの熱感がみられた。お仕事をがんばられているのが伝わる。
8月1日(6回目)~8月26日(10回目)
この時期は調子がいい日と辛い日の波がみられた。
8月29日(11回目)~11月7日(21回目)
頭痛もなく耳鳴りも気にならない日が増えてきた。
「ここに来れると思うとがんばれる。」とポロっと一言。(ありがとうございます。心と身体を休める時間になると嬉しいです。)
11月14日(22回目)~12月25日(28回目)
この頃から、鍼灸治療と呼吸ワークを隔週で受けられるようになった。
呼吸ワーク後の身体の変化を受け取るのが上手。ホームページのブログを読んでくださっているようで、ありがとうございます。
耳鳴りはあるものの、痛みや耳閉感は大丈夫。
※次回1月に来院予定
【考察】
耳鳴りの症状一つにしても、症状の程度やそれに伴う精神的苦痛は人それぞれ違いがみられます。
睡眠不足や疲れがたまっている時、つまり身体に余裕がないと、耳鳴りの症状も強くみられる傾向があるように感じます。Mさんも寝不足の時は、いつもより耳鳴りが気になるようでした。
Mさんの生活背景をお聞きすると、これまでがんばられてきたことがすごく伝わると同時に、少しキャパオーバー、がんばりすぎではと感じるところがありました。
今回の症状をきっかけに、週に1回、自分のための時間を取る選択ができたことで、よくなりやすい身体、ベースとしての体力がついて、身体と心にスペース(余白)が生まれて、耳鳴りの症状が気にならない日が増えたり、耳鳴りがあっても大丈夫と言える状態になられたのではと感じます。
【感謝】
Mさん、新年早々、クチコミ投稿してくださり、ありがとうございます。
次回またお会いできる日を楽しみにしています。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。



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